Igor Proに標準添付されているWaveMetrics製プロシージャを使おう

はじめに

データ解析ソフトIgor Proには,実に280ものWaveMetrics社製プロシージャが標準添付されています*1

これらは#include <プロシージャ名>とプロシージャウィンドウに書くことで使えるようになるのですが,そもそもどんなプロシージャがあるのかよくわからないため,今ひとつ有効活用できていませんでした.なんともったいない!

そこで,メニューバーからワンクリックでこれらのWaveMetrics社製プロシージャを使えるようにしました.

github.com

使い方

まずは上記サイトからWMProcMenu.ipfをダウンロードしてIgorに読み込んでください.

f:id:ryotako:20161017000154p:plain

そうすると上記のようなメニューが表示され,プロシージャがアルファベット順に一覧表示されるとともに,クリックして読み込めるようになります. メニューの各部の役割は以下の通りです.

① WaveMetrics社製のプロシージャの数.

② プロシージャ名一覧.この名前をクリックするとメインプロシージャウィンドウに#include <プロシージャ名>が挿入されてコンパイルされます.コンパイル後,読み込んだプロシージャウィンドウを最前面に表示します*2

③ プロシージャを読み込んだ後に,そのプロシージャウィンドウを最前面に表示するのが鬱陶しい,という場合はこのチェックを外してください.

④ プロシージャ名一覧の取得は一度だけ行われます.Igorのファイルを別なパソコンで開き直した場合など,Igorのバージョンが変わった場合にはこれをクリックしてプロシージャ名の取得をやり直してください.

おわりに

プロシージャ名が一覧表示できるようになったことで,標準添付プロシージャが探しやすくなりました. スキャナで取り込んだグラフの画像からデータを抽出するIgorThiefなど,知らなかった便利機能がまだまだありそうです.

*1:Windows版のIgor Pro 6の場合.Mac版のIgor Pro 6だと少し数が増えて,291個のプロシージャファイルがあります.

*2:たいてい,プロシージャウィンドウの冒頭にプロシージャの使い方が書いてあります.